岩見沢 堤防の芝刈り取り作業の自動化目指す実証実験

人手不足への対策として川の堤防の芝の刈り取り作業を自動化できないか実証実験が岩見沢市で行われました。

これは国が北海道大学などと連携して行っているもので、岩見沢市を流れる石狩川の河川敷に芝を自動で刈り取る2台の機械が用意されました。
担当者が刈り取りを行う芝の範囲や走行経路などの情報をタブレットで確認すると機械は動き出し刈り取り作業を始めました。
担当者は機械の作業を監督するのみで直接、操縦はしません。
機械はGPSを利用してみずからの位置を確認しながら自律して作業を続け10分ほどで450平方メートルの芝を刈り取りました。
この実証実験の背景には現在、刈り取り作業を担っている建設業界の高齢化と人手不足があり、国によりますと道内の建設業界で働く人のうち55歳以上がおよそ40%を占めていて、今後担い手不足が見込まれるということです。
国は実証実験を続け、来年度中には一部の地域での運用開始を目指したいとしています。
北海道開発局河川管理課の齋藤大作課長は「実証実験を重ねて課題を洗い出し少ない人手でも河川の安全確保ができるようにしたい」と話していました。