オミクロン株の派生型対応のワクチン 札幌市で集団接種始まる

新型コロナウイルスのオミクロン株から派生した型の「XBB.1.5」に対応したワクチンの集団接種が、2日から札幌市で始まりました。

今回の集団接種で使用されるワクチンは、現在、流行の主流となっているオミクロン株から派生した型の「XBB」系統に対応するタイプです。
札幌市内では2日から2か所集団接種の会場が設けられ、このうち中央区の会場では、午前11時からワクチンの接種が始まり、事前に予約した人たちが次々と訪れて接種を受けていました。
今回の集団接種会場での対象は2回目の接種を終え、前回の接種から3か月が経過している12歳以上の人で、事前に予約が必要です。
接種を受けた70代の女性は、「医療費も多くかかる年齢なので、接種費用が無料のうちにと思い受けました。インフルエンザも流行が始まっていると聞いたので、接種しようと思っています」と話していました。
札幌市の集団接種は今月28日まで行われる予定で、札幌市は重症化のリスクが高い高齢者などは、感染拡大が懸念される冬を前に接種を検討するよう呼びかけています。
札幌市保健福祉局の西條政幸医務・健康衛生担当局長は、インフルエンザワクチンと新型コロナウイルスの「XBB.1.5」に対応したワクチンについて「国の方針でインフルエンザとコロナのワクチンは、同時接種が許可されている。今後の流行に備えてインフルとコロナ、それぞれのワクチンの接種を検討し、感染対策も徹底して欲しい」と話していました。