道内多くの医療機関でインフルエンザワクチンの接種始まる

道内の多くの医療機関でインフルエンザワクチンの接種が始まり、ことしはインフルエンザの感染が早く広がっていることから、クリニックの医師は、「高齢者や重症化リスクの高い人は、早めに接種を検討してほしい」と呼びかけています。

道内では例年より3か月ほど早く流行期に入っていて、多くの医療機関ではインフルエンザワクチンの接種が始まっています。
札幌市北区のクリニックでは、2日は10歳から81歳までの27人が予約していて、午前中から次々と接種に訪れていました。
訪れた人たちは予約表のチェックと医師の問診の後、接種を受けていました。
接種した77歳の男性は「流行しているので早めに打ちたかった。接種できて安心しました。感染対策を徹底したい」と話していました。
北20条内科クリニックの緒方世子院長は、「インフルエンザの感染がことしは経験したことない速さだ。高齢者の方や基礎疾患のある方、同居している家族の方は早めの接種を受けてほしい」と話しています。
 
   【専門家 早めの接種を呼びかけ】
感染症に詳しい札幌市保健福祉局の西條政幸医務・健康衛生担当局長は「過去3年間で、北海道を含め全国でインフルエンザは流行しなかった。インフルエンザはワクチンで予防することは現実的に難しいが、もし感染したとしても症状を軽くすることはできる。重症化すると命に関わるかも知れない高齢者やリスクの高い人は早めの接種を検討して欲しい」と呼びかけています。

  【札幌で7校が学年閉鎖・学級閉鎖も】
インフルエンザが例年よりも3か月ほど早い流行期に入り、札幌市の7つの学校では学年閉鎖や学級閉鎖の措置が取られます。
札幌市教育委員会によりますと、学年閉鎖になるのは、豊平区にある陵陽中学校の2年生の学年で期間は3日から5日までの3日間です。
このほか、▼北区の篠路小学校、▼東区の栄東小学校、開成小学校、
開成中等教育学校、▼豊平区の豊平小学校、▼清田区の平岡小学校で
3日から2日から3日間、学級閉鎖の措置が取られるということです。