札幌の高校生が薬物の乱用防止呼びかける動画を制作

若者への薬物の広がりが懸念される中、札幌市の高校生が薬物の乱用防止を呼びかける動画を制作し、1日から札幌駅周辺の地下などで流されることになっています。

動画は15秒のアニメーションで、「甘い言葉にだまされるな」とか「大麻は違法薬物です。正しい知識で自分を守ろう」などと、さまざまなパターンで薬物の乱用防止を呼びかけています。
同世代の目線で注意を呼びかけてもらおうと警察が依頼し、札幌市豊平区にある札幌平岸高校の3年生15人が制作しました。
警察によりますと、道内で20歳未満の若者が大麻取締法違反で検挙された件数は、ことしに入り8月までに33件で、統計開始以降で過去最多だった去年を上回るペースだということです。
28日は生徒たちが道警本部に招かれ、感謝状が贈られました。
感謝状を受け取った高校生は「高校生の目線で制作しました。大麻は自分たちが思っているよりも危険なものだということが伝わったらいいなと思う」と話していました。
道警本部少年課の岡本貴仁次席は「同年代に訴えかける動画なので、大麻の危険性について正しい知識が伝わることを期待しています」と話していました。
この動画は1日から札幌市中央区の地下歩行空間など道内40か所で公開される予定です。