函館 小学生が情報読み解く体験教室

世の中にあふれる情報を正しく読み解いて活用する力を養う体験教室が開かれ、函館市の小学生が参加しました。

NHKが企画したこの体験教室は東京にあるNHK放送博物館と、全国4つの小学校をオンラインで結んで行われたもので、函館市にある昭和小学校の6年生55人が参加しました。児童たちはまず、地元のケーキ屋さんを紹介する文章を読んだあと、この文章に合う絵を16種類の中から選ぶという課題に取り組みました。
それぞれの小学校が別々の絵を選んだことが紹介されると、児童たちは同じ文章でも人によって受け取り方が異なることを学んでいました。
続いて、「中学校生活についてのインタビュー」という動画が上映され、その後、この動画では編集の過程で否定的な意見がすべてカットされていて、肯定的な意見だけが取り上げられていたことが明かされました。
これに対して児童からは、「否定的な意見の中にも大切な情報があるので入れた方がいい」といった意見が出されていました。
参加した女子児童は「同じ絵でもみんな捉え方は違うから、ちゃんと理由をつけて選んでいきたいなと思いました」と話していました。
また、別の女子児童は「すべての情報が正しいとは限らないのでそこを確かめて正確に受け取った方がいいと思いました」と話していました。
昭和小学校の松井貴洋主幹教諭は「自分たちが作ったものが受け手にどう伝わるかを知るいいきっかけになった授業だったと思います」と話していました。