アイヌ文化発信拠点ウポポイ 開業3年余で来場100万人に

3年前に開業した胆振の白老町にあるアイヌ文化の発信拠点、ウポポイでは29日、来場者が100万人に達し、記念の式典が行われました。

2020年7月に白老町に開業したウポポイは、国立博物館やアイヌ民族の歌や踊りを鑑賞できるホール、それに慰霊施設などで構成され、アイヌ文化の発信拠点となっています。
29日で3年あまりの累計の来場者数が100万人に達し、記念の式典が行われました。
この中で、ウポポイを運営するアイヌ民族文化財団の村木美幸運営本部長が「今後も役割を果たせるようさらなる魅力向上に尽力していく」とあいさつしたあと、100万人目となった群馬県前橋市の小学4年生、笠原ののかさんとその家族にぬいぐるみやタオルなどの記念品が手渡されました。
笠原さんは「100万人目だと聞いてびっくりした。ウポポイではアイヌの人たちの家をいちばん見てみたい」と話していました。
ウポポイの来場者数は、ことし4月からの5か月間でおよそ18万人を記録するなど、新型コロナの制限の緩和により増加傾向にありますが、開業当初から掲げる年間100万人という目標には遠い状況が続いています。
村木運営本部長は「道内での認知度というのはある程度高いので、今後は本州や海外に向けてPR活動をしていきたい」と話していました。