道東の標津川の水害に備え「タイムライン」まとまる

道東の標津町を流れる標津川の水害に備えて、防災対応をあらかじめ時系列で定めて関係機関で共有する「タイムライン」がまとめられました。

標津町を流れる標津川では、氾濫した場合、市街地のほぼ全域が浸水すると想定されていることから、町や道などは防災対応を時系列で定めておく「タイムライン」の策定を進めてきました。
26日は完成報告が行われ、検討会の座長を務めた東京大学大学院の松尾一郎客員教授から標津町の山口将悟町長にタイムラインが引き渡されました。
タイムラインでは災害の数日前から発生後まで危険度に応じたステージを設定し、ステージごとに「いつ」「何を」「誰が」行動するのかがあらかじめ決められていて、避難所の準備や避難指示を出すタイミングなどが記されています。
参加者を前に講演した松尾座長は、自治会や町内会などコミュニティーごとにタイムラインを作ることで防災を自分ごととして捉えてもらえると指摘していました。
タイムラインは道内では石狩川や沙流川などの水害に備え策定されていますが、道が管理する川としては初めてだということです。
標津町の山口町長は「いつどこで局地的な大雨が起きてもおかしくないので、今後、試行を繰り返しながらタイムラインをよりよいものにして生かしていきたい」と話していました。