当別町長が北海道医療大学を訪問 北広島市への移転断念を要望

当別町にある北海道医療大学が、プロ野球・日本ハムの新球場がある北広島市に移転を検討していることが分かり、26日、町長が大学を訪れて移転しないよう求めました。

当別町にある北海道医療大学は、ことし北広島市に開業したプロ野球・日本ハムの新球場のエリアにキャンパスを移転させることを検討しています。
これを受けて26日、当別町の後藤町長が大学を訪れ、およそ15分間、大学を運営する学校法人・東日本学園の鈴木英二理事長と面会しました。
面会は非公開で行われ、町によりますとこれまで大学側から移転に関する相談などが一切なかったとして、教育委員会や商工会、それにアパート組合などの連名で町と十分な協議を行うとともに、移転を断念するよう求める要望書を提出したということです。
これに対し大学側は、学生の確保に課題があり、経営面や利便性の確保の観点から移転を検討せざるを得ないと説明したということです。
大学側は27日に札幌市内で開かれる理事会で移転するかどうか協議する見通しです。
面会のあと後藤町長は記者団に対し、「まったく町に情報が流れていない中で、物事が進んでいくことに大変な危機感を持っている。大学が町に来てから40年以上の付き合いで、街づくりの大きな柱が失われれば影響は計り知れない」と述べ、引き続き慰留に全力をあげる考えを示しました。