暴力団員に用心棒代 風俗店経営者2人道の条例違反で書類送検

売春で少なくとも1億円を売り上げていたとみられるススキノの風俗店の経営者2人が、売上金の一部を「用心棒代」などの名目で暴力団員に支払ったとして、道の暴力団排除条例違反の疑いで書類送検されたことが捜査関係者への取材でわかりました。

書類送検されたのは、札幌の繁華街ススキノで風俗店を経営していた57歳と43歳の2人です。
2人はことし1月、ススキノにある2つの風俗店で女性従業員に売春させていたとして売春防止法違反の疑いで逮捕・起訴されていて、これまでに少なくとも1億円以上を売り上げていたとみられています。
捜査関係者によりますとその後の捜査で、2人が売上金のうちあわせて33万円を「用心棒代」などの名目で六代目山口組系暴力団の組員に支払っていたことがわかり、警察は22日までに道の暴力団排除条例違反の疑いで書類送検しました。
2人は調べに対し、「長くこの地域に店を出しているので支払うことが当然だと思った」という趣旨の供述をしていて、容疑を認めているということです。
警察は、こうした金が暴力団の資金源の一部になっているとして、実態解明を進めるとともに繁華街での取り締まりを強化することにしています。