【滞在記】自分らしい生き方を求めて 西神楽で暮らす人々

地域にディープな人脈をもつローカルフレンズのもとに、ディレクターが1か月滞在する「ローカルフレンズ滞在記」。今回の舞台は旭川市・西神楽。民泊を営む秋山マリアさん、秋山拓郎さん夫婦がローカルフレンズです。

農薬が使われていない土地ときれいな水を探し求めてたどり着いた、西神楽。この地で5年前に新規就農をした石田佳奈子さんです。12年間、フランスで農業の修行を積んで学んだのは「理想の畑に農家が移住する」こと。いまでは息子の燈(あかり)くんと一緒に、緑が豊かな畑でさまざまな種類のハーブを栽培しています。知る人ぞ知るハーブ農家。西神楽の香りを求めて、全国のレストランから注文が入り、石田さんは要望に合わせてハーブティーを調合していました。

続いて、番組の感想を伝えにやってきてくれた方が、足繁く通っているというお店へ連れて行ってくれました。30年間、北海道の絶景とバイクを映すフォトグラファーとして第一線で活躍してきた小原信好さんがオーナーの、ギャラリーとカフェ「ホッカイダーベース」。次々とライダーや旅人が訪れていました。そして、お客さん一人ひとりを写真に収める小原さん。「撮った写真はあげません」「ここは、戻ってくる場所だよ」。写真を受け取れるのは、再訪したとき。一枚の写真が、また西神楽に来るきっかけになっているのです。

西神楽で出会った、豊かな暮らしややりたいことを実現するたくさんの人。自分の”理想”は何か、考える1か月になりました。