トンネル内で事故・車両火災を想定 道東自動車道で訓練
胆振のむかわ町で、高速道路のトンネル内での事故と車両火災を想定した訓練が行われました。
訓練は、道東自動車道のむかわ町と上川の占冠村を結ぶ穂別トンネルで20日夜、通行止めにして行われ、東日本高速道路や警察、消防などが参加しました。
訓練は、全長4300メートルあまりのトンネルの入り口からおよそ700メートルの地点で乗用車どうしが正面衝突して火災が発生し、車に取り残された人がいるという想定で行われ、はじめにトンネル内で煙が検知されるとスピーカーから避難を誘導する自動音声が流れ、周辺の車にいた人たちが次々と非常口に移動しました。
また、スプリンクラーが作動して火災が発生した一帯に水が吹き付けられました。
このあと消防車が現場に到着すると、隊員たちが実際に放水したほか、道具を使って乗用車のドアをこじあけて運転手に見立てた人形を運び出しました。
東日本高速道路帯広管理事務所の鈴木義章所長は、新型コロナの影響で4年ぶりに行った訓練について、「トンネル内で実際に訓練したのは久しぶりなのでとても有意義だった。ドライバーには安全運転をお願いしたい」と話していました。