ウニの陸上養殖 道が厚岸町の種苗センターでモデル事業開始へ

おととし道東で赤潮が原因とみられるウニなどの漁業被害が相次いだことを受けて、道は今年度から陸上でウニを養殖するモデル事業を始めることになりました。

おととし道東の太平洋沿岸を中心に赤潮が原因とみられる漁業被害が相次ぎ、ウニなどの被害の総額が90億円あまりに上ったことから、道は漁場の回復や養殖技術の開発を進めています。
20日の道議会で鈴木知事は、陸上での養殖について、海水温の上昇や波浪など自然環境の影響を受けにくいとして、事業化に向けた取り組みを進める考えを示しました。
その上で、「今年度から高価格での取引が見込まれるウニを対象に、地域で取り組みやすい規模でモデル的な実証試験を行う」と述べ、近く厚岸町の種苗センターで水槽などを使った養殖のモデル事業を始めることを明らかにしました。
このほか道議会では、札幌市中心部の知事公邸や道立近代美術館などがある一帯の活用策について、鈴木知事はエリア全体の将来像の検討を進め来年度にも総合的な活用構想を策定する考えを示しました。