JR函館駅への新幹線乗り入れめぐり調査始まる

北海道新幹線のJR函館駅への乗り入れをめぐり新たな整備にかかる事業費や効果などを調べるため函館市は19日、委託する業者と契約を結び、調査が始まりました。

北海道新幹線は2030年度末の札幌延伸に向けて工事が進められていますが、函館市の大泉市長は函館駅への乗り入れを目指したい考えです。こうした中、函館市は、公募型の競争入札で審査した結果、19日、東京のコンサルタント業者とおよそ3400万円で契約し調査が始まりました。
具体的には、列車の運行と線路などの維持管理について、自治体や事業者がどう負担するかや、「フル規格」の新幹線か「ミニ新幹線」かなど場合別に分けて整備費や課題を調べることにしています。また、乗り入れに伴う利用者数や収支予測、それに経済効果などの分析も進めることにしています。
函館市の升田幸司新幹線対策担当課長は「整備費のほか、現在、運行する列車の走行に影響が生じないよう整理する必要がある。調査の結果は広く市民の方々への情報共有にも努めていきたい」と話しています。函館市は、今年度中に調査結果を公表する予定です。