人手不足のタクシー業界 現役女性ドライバーが本音語る座談会
新型コロナの影響や高齢化により人手不足が課題となるタクシー業界で、現役の女性ドライバーが業務内容ややりがいなど本音で語り合う座談会が札幌市内で開かれました。
この座談会は、多くの人に女性ドライバーを目指して欲しいと、札幌市内のタクシーの業界団体が開いたものです。
座談会には、20代から60代の現役女性ドライバー8人が参加し、タクシー業界を目指したきっかけや、やりがいなどについて意見が交わされました。
このうち、子育て中の女性ドライバーからは、子どもが熱を出したときなど勤務の融通がきくため、育児と仕事の両立がしやすいといった意見が出されていました。
また、50歳を過ぎてからでもドライバーを目指せることや、自分の裁量で収入アップを見込めるといった声も聞かれました。
札幌ハイヤー協会によりますと、札幌市や近郊のタクシー会社の乗務員数は、新型コロナの影響や高齢化などで令和2年からの3年間でおよそ1200人減少し、先月の車両の稼働率はおよそ6割にとどまっているということです。
札幌ハイヤー協会の今井一彦会長は「男の職場というイメージもあると思うので、現場の生の声を聞いてほしく開催した。女性や主婦など今後も活躍できる業種なので、タクシードライバーに目を向けてほしい」と話していました。