運転手不足で自動運転バスの実証運行 苫小牧市が20日〜
バスの運転手の不足が課題となる中、苫小牧市が自動運転バスの実証運行を行うことになり、19日、市長などが参加して試乗会が開かれました。
自動運転バスの実証運行は、苫小牧市が民間の会社に委託して20日から来月15日までおよそ1か月にわたって実施します。
それを前に、19日は関係者による試乗会が行われ、第1便には岩倉博文市長のほか、周辺の4つの町の町長が乗車しました。
バスはあらかじめ入力された地図情報をもとに、決められたルートを時速20キロで自動で走行し、11人乗りの車内には運転席もハンドルもありませんが、「オペレーター」と呼ばれる補助員が同乗しています。
20日からは苫小牧駅と漁港の近くにある市場の間のおよそ3キロのルートを1日5往復し、無料で乗ることができるということです。
試乗した岩倉市長は「思ったよりもスムーズだった。路線バスの運行にはすでに苦労しているので、市民の足を守るためにも自動運転バスの導入検討の必要性を実感している」と話していました。
道内では、十勝の上士幌町で、去年12月から自動運転バスの定期運行が始まっていて、苫小牧市では、利用者へのアンケートを行い、導入に向けて、さらに検討することにしています。