キャンプなどでヒグマに遭遇しないために 羅臼町で講座

道東の羅臼町で、キャンプなどの野外活動で、ヒグマに遭遇しないための方法を学ぶ講座が開かれました。

この講座は、羅臼町にある環境省の情報発信施設「ルサフィールドハウス」で開かれ、知床財団のスタッフが講師を務めました。
はじめにヒグマの生態についての説明が行われたあと、参加者は屋外の草むらで、キャンプなどの野外活動で、ヒグマに遭遇しないための方法を学びました。
このなかでは、基本的な対策として、ヒグマが反応するにおいを抑えるために、キャンプなどでは簡単に調理ができて、生ゴミが出ない食べ物を用意することを勧めていました。
また、キャンプの場合は、炊事場と食料の保管場所、それに、寝起きする場所をそれぞれ100メートルほど離すことで、ヒグマが近づいてきた場合でも、出会い頭に遭遇するリスクを低くできるとアドバイスしていました。
このあと、クマを撃退するスプレーの噴射体験が行われ、参加者はクマのパネルが4メートルほどまで近づいてきたところで、練習用のスプレーを吹きかけていました。
参加した根室市の男性は「スプレーを使うことはなかなかないのでいい経験になりました」と話していました。
講師を務めた知床財団公園事業係の宮腰みずきさんは「ヒグマには遭遇しないことが重要です。家庭でも生ごみを家の外に置かないなど、臭いを漏らさないようにしてほしい」と話していました。