釧路の北海道ワイルズが独自に交流戦 今季リーグに参加できず

アイスホッケー、アジアリーグが16日、開幕しましたが、釧路市の新チーム「北海道ワイルズ」はリーグ参戦が認められなかったことを受けて独自に交流戦を行いました。

アジアリーグは経営の悪化で給与の未払いが続き選手や監督などがチームを離脱した「ひがし北海道クレインズ」について出場資格の停止を決めました。
また選手の大半が移籍した新チームの「北海道ワイルズ」についてもリーグ参戦を認めていません。
こうした中、ワイルズは選手のプレー機会の確保のため、もともとクレインズが試合を行う予定だったアジアリーグの日程に合わせて横浜グリッツと独自に交流戦を行うことになり16日、初戦を迎えました。
交流戦が行われた横浜市の会場にはおよそ500人の観客が集まり中には北海道から訪れたファンの姿も見られました。
交流戦でワイルズは第1ピリオド開始直後から連続でゴールを決められ4点を追う苦しい展開となりましたが、第2ピリオドには寺尾裕道選手と上野鉄平選手のゴールで2点を返しました。
しかしワイルズはこの後、追加点を奪われて2対5で横浜グリッツに敗れました。
ワイルズとグリッツの交流戦は17日も行われるほか、来月には釧路でも予定されています。
会場に訪れたファンは「クレインズ時代から応援してきた。選手が一番苦しいと思うのでファンとして応援したい」と話していました。
北海道ワイルズの齊藤毅監督は「たくさんの関係者やファンに支えられて、いまチームがあるので感謝の気持ちだ。初戦は勝ちたかったので悔しいが気持ちを切り替えてやっていきたい」と話しました。
キャプテンの大津晃介選手は「前のめりになってしまい連続失点してしまったので、あすは心は熱く頭は冷静にいきたい。ファンの声援が力になったしその中でアイスホッケーができることが幸せだった。われわれはアイスホッケーを頑張る子どもたちの夢である必要があると思うので華麗なプレーや貪欲なプレーをどんどん出していきたい」と話していました。