食事・生活習慣と認知症の関係は 江別で長期の追跡調査始まる

認知症の予防に役立てようと、江別市の市民およそ1200人を対象にふだんの食事や生活習慣が認知機能にどのような影響を与えるのか10年にわたり追跡する調査が始まっています。

この調査は江別市の北海道情報大学が市や大手分析機器メーカー、それに国の研究機関などと連携して行うもので、江別市の55歳から75歳の健康な市民およそ1200人が参加します。
今回の調査では毎年、血液検査を実施し認知症の原因の1つ、アルツハイマー病を引き起こす物質が脳の中でどのように変化するのかを専用の機械で分析するほか、食習慣に関するアンケートなどを行います。
そして調査を10年間継続することでふだんの食事や生活習慣が認知機能に与える影響を長期間追跡し認知症の予防対策に役立てるということです。
調査が始まった今月12日には参加者に対し1日に食べる食事の回数や量などおよそ500項目について質問していました。
参加した69歳の女性は「この調査が認知症の予防に役立てばうれしいです。私自身も食生活を見直そうという気持ちになりました」と話していました。
北海道情報大学の西平順学長は、「どんな食事を続けていると認知機能の低下を防ぐことができるのか。10年後に十分な結果が出ることを期待したい」と話していました。