知内町 土砂災害から50年で企画展
知内町で、死者・行方不明者8人、およそ100棟の住宅が全壊した土砂災害からことしで50年になったのに合わせて災害の教訓を伝える企画展が開かれています。
昭和48年9月、知内町小谷石で土砂災害などが発生し、死者と行方不明者8人、およそ100棟の住宅が全壊する大きな被害が出ました。災害からことしで50年になったのに合わせて、町の郷土資料館では災害発生直後の写真や8ミリフィルムで撮影された映像などを展示した企画展が開かれています。このうち、土砂災害が起きた直後に撮影された写真では、山の一部が崩れて家屋が潰されている様子や土砂が壁を突き破って家の中まで入り込んでいる様子などが写されています。また、8ミリフィルムで撮影された映像では、集落の中を流れる川があふれ、山から押し流されてきた木や岩が住宅の周りに散乱する様子が記録されています。このほか、展示スペースには、災害で家族を亡くした人やこの地域に住んでいた小学生が災害の記憶を記した文集なども展示されています。知内町郷土資料館の学芸員の竹田聡さんは「当時の写真や映像などを実際に見てもらうことで、いつ起きるか分からない災害への備えを考えるきっかけになってほしい」と話していました。この企画展は、9月28日まで開かれています。