アジアゾウの赤ちゃん一般公開&名前投票はじまる 円山動物園

札幌市の円山動物園で生まれたアジアゾウの赤ちゃんの一般公開が15日から始まり、愛くるしい姿をひと目見ようと多くの人が訪れています。

円山動物園で先月19日に生まれたメスのアジアゾウの赤ちゃんは、現在、体重が183キロになり、この1か月ほどで生まれたときの推定体重から2倍も大きくなり、順調に成長しています。
15日から一般公開が始まり、ゾウ舎の屋内の展示スペースには開園と同時に多くの来園客が列を作りました。
来園客が見守る中、赤ちゃんゾウは丸太を乗り越えて遊んだり、母親の「パール」の足元に寄り添ったりしていました。
動物園によりますと、赤ちゃんゾウは物怖じしない好奇心旺盛な性格だということです。
徐々に干し草など大人のゾウと同じものも口にするようになっていくそうですが、乳離れするまでには長いと5年ほどかかるということで、授乳シーンはしばらく見ることができそうです。
後志の岩内町から来た7歳の男の子は「赤ちゃんが木を蹴ったりしてかわいかった」と話していました。
園では、赤ちゃんゾウの名前を投票で決めることにしていて、来月15日まで園内に投票箱を設けるなどして来園客から投票を受け付けています。
【“名前の候補は5つ” 投票はじまる】
ゾウ舎に設けられた赤ちゃんゾウの名前を投票する投票箱にも、さっそく多くの人が集まり1票を投じています。
名前の候補は5つで、いずれも両親が育ったミャンマー語から動物園が絞り込みました。
▼「輝き」を意味する「タオ」、▼「かわいい」を意味する「ラパー」、▼「宝物」を意味する「ラタナー」▼宝石の「ひすい」を意味する単語から一部を抜粋した「チャウ」、▼そしてミャンマーを代表する花の「パダウ」の5つです。
投票できるのは来園客のみで、ゾウ舎に設けられた投票箱に用紙を入れるか、QRコードを読み取って入力するかの2つの方法があります。
赤ちゃんゾウを見終えた来園客は、さっそく名前の候補から1票を投じていました。
千歳市から来た3歳の男の子の母親は「響きが好きだったので『チャウ』に入れました。自分の子どもの名前も悩んだので、同じように悩みました」と話していました。
投票期間は来月15日までの1か月間で、最も多かった名前に決定するということです。
名前の発表は来月21日を予定しています。