クマが釣り客襲撃の朱鞠内湖で4か月ぶりに営業再開

上川の幌加内町にある朱鞠内湖で釣り客がクマに襲われ死亡した事故を受けて自粛が続いていた釣り客を対象とした営業が、13日、およそ4か月ぶりに再開されました。

ことし5月幌加内町にある朱鞠内湖の湖畔で釣りに訪れた男性がクマに襲われて死亡し、近くでクマ1頭が駆除されました。
この事故を受けて朱鞠内湖で釣り事業やキャンプ場を運営するNPO法人などは釣り客を対象とした遊漁券の販売などを自粛していましたが、安全確保のための対策が終わったことなどから、13日、およそ4か月ぶりに営業を再開しました。
NPO法人や幌加内町などは今回の事故を受けて▼キャンプ場の周囲1キロにわたりクマの侵入を防ぐための電気柵を設置したほか、▼湖周辺にクマの出没を確認するための赤外線カメラを設置しました。
また、▼電気柵が設置されているキャンプ場周辺以外での釣り客の単独行動を原則禁止し、▼クマよけのスプレーや鈴、発煙筒などの所持を義務づける独自のルールも新たに設けました。
NPO法人の担当者は「釣り客の意見やクマの出没状況などを確認しながら、今後もより効果のある対策を考えていくので安全に釣りを楽しんで欲しい」と話していました。