旭川市内のバス会社の労組 待遇改善・利用促進など市に要望

バスの運転手不足が問題となるなか、旭川市内のバス会社の従業員でつくる労働組合が運転手を確保するため、待遇の改善や利用の促進などを行うよう旭川市に要望しました。

要望を行ったのはいずれも旭川市に本社がある▼道北バスと▼旭川電気軌道の従業員でつくる労働組合で、11日は組合の幹部が旭川市役所を訪れ、菅野直行副市長に要望書を手渡しました。
バスの運転手不足は深刻で、旭川市内では減便せざるをえない路線も出ていて、要望書では▼運転手確保のため市独自の手当を新たに設けることや、▼利用を促進するため小学生から高校生までの児童や生徒の運賃を助成することなどを求めています。
また、ことしは2回実施した、旭川市が市内を走る路線バスの運賃をすべて負担する「バス無料デー」の取り組みをさらに拡大するよう求めています。
要望書を受け取った菅野副市長は「公共交通の人手不足は喫緊の課題として対処しなければならない。地域の足を守るために現場の皆さんとともに考えていきたい」と述べました。
私鉄総連北海道地方労働組合道北バス支部の下山貢司執行委員長は「バスの利用者は子どもやお年寄りなどいわゆる『交通弱者』が多い。弱者の移動手段を奪わないためにも市には支援をお願いしたい」と話していました。