ヒグマ出没した時の対応策など学ぶ研修会 札幌

道内各地でヒグマの目撃情報が相次ぐ中、人が暮らす地域にクマが出没したときの対応策などを学ぶ研修会が開かれました。

道が開いた研修会は13日、札幌市南区の野外で行われ、道や市、警察の職員などおよそ30人が参加しました。
はじめにことし4月にもヒグマの出没が確認された現場を見学し、クマが住宅街などに近づかないよう設置された電気柵の仕組みや組み立て方について学びました。
担当者からは柵を設置するときのポイントとして、◇電流がきちんと流れるように専用の器具を地中にしっかり固定することや◇ヒグマが柵の下の隙間を通り抜けてしまわないよう適切な高さに取り付けることが大切だと説明を受けていました。
また、クマに遭遇したときの対処法として、およそ9メートルの飛距離がある撃退用のスプレーの使い方を教わり、用意された実物大のクマのパネルに向かって噴射していました。
研修に参加した道檜山振興局の女性職員は「スプレーは意外と衝撃がきました。クマに出会ってパニックになってしまうと、きちんとできるか心配なので、研修で学べてよかったです」と話していました。
また、道ヒグマ対策室の武田忠義さんは「市街地の近くでの出没が多くなっています。参加した方は、それぞれの地域でクマが出没したときの対応に生かしてほしいです」と話していました。