大規模災害に備えて官民連携で防災訓練 帯広

地震や水害など、大規模な災害に地域全体で備えようと、行政や民間企業の関係者らによる合同の防災訓練が帯広市で行われました。

この訓練は、地域全体で防災意識を高めてもらおうと、帯広市の建設会社が企画し、消防や警察のほか、民間企業や町内会などから延べ4000人が参加しました。
13日、帯広南商業高校の跡地に設けられた会場では、地震や水害など、災害の種類ごとに対応した訓練が行われ、このうち、震度6弱の地震が発生して家屋が倒壊したという想定で行われた救助訓練では、救助隊員が企業の重機オペレーターと連携し重機でがれきを撤去したあと、取り残された人に見立てた人形を救い出すまでの活動を披露しました。
また、放水訓練では、地元の消防団員が6人一組で手際よくポンプ車にホースをつなぎ、10メートル先にある的をめがけて放水していました。
幕別町から参加した女性は、「家族に任せきりになっているところもあったので、しっかり防災について考えたいです」と話していました。
訓練を主催した建設会社の宮坂寿文社長は「いろいろな機関が防災を支えているということを地域の人に知ってもらう機会になったと思う。災害を自分のこととして捉え、備えてほしい」と話していました。