首都圏でシカ肉の安定供給を 釧路市に新工場建設へ

道東で捕獲されたエゾシカの肉を首都圏などのレストランに安定的に供給するため、東京の食肉会社が釧路市に新しい工場を建設することになり、13日、予定地で地鎮祭が営まれました。

釧路市に新工場を建設するのは、東京に本社を置く食肉会社です。
13日は建設予定地の釧路市益浦で会社の関係者と釧路市の蝦名大也市長らが参列して、地鎮祭が営まれ、参列者が神前でくわ入れをした後、玉串を捧げて工事の安全を祈願しました。
この会社では、20年以上にわたって道東で捕獲されたエゾシカ肉を首都圏などのレストランに供給してきましたが、衛生管理を強化して、肉を安定的に供給するため、釧路市に新工場を建設することにしたものです。
計画によりますと、新工場は、提携する地元のハンターから仕入れたエゾシカ肉を最大で1日50頭、処理する能力を持ち、精肉のほか、エゾシカ肉を使ったハムやソーセージなども生産するということです。
新工場は来月に着工され、来年10月の完成、11月の稼働開始を目指します。
食肉会社の川島政則社長は「エゾシカ肉などジビエの需要は通年を通して高まっていて供給量が足りなかった。安心・安全な施設を作って、エゾシカ肉を安定供給したい」と話していました。