紋別市議会 昨年度の市の一般会計決算を不認定 過去初

紋別市議会は昨年度・2022年度の一般会計の決算について、市が業務を委託していたコンサルタント会社への委託費などの支払いの根拠が不透明だとして、認定しないことを決めました。

紋別市議会では12日、昨年度の一般会計の決算について議論する本会議が開かれました。
紋別市では元幹部職員が市の業務委託事業をめぐって旅行コンサルタント会社の役員から現金を受け取ったとして、ことし4月、収賄の罪で有罪判決を受けていて、12日の本会議の討論では、一部の議員から「コンサルタント会社への委託費などの支払いの根拠が不透明で、不適切な会計処理だ」と問題視する意見が上がりました。
この後、採決が行われ、16人の議員のうち10人が反対したため、昨年度の一般会計の決算を認定しないことが決まりました。
紋別市で一般会計の決算が不認定となるのは初めてだということです。
不認定に法的拘束力はなく、執行された予算に影響はありませんが、紋別市の宮川良一市長は「事態を重く受け止めている。不祥事を受けて検証委員会が進めている調査の結果が11月に出る予定なので、その結果を待ちつつ行政の立て直しを急いで進めていきたい」としています。