バターや生クリーム向け加工用生乳 取り引き価格値上げで合意

ウクライナ情勢などの影響で飼料価格が高値で推移していることなどを受けて、ホクレンはバターや生クリーム向けの加工用生乳の取り引き価格をことし12月から1キログラムあたり6円値上げすることで乳業メーカー側と合意しました。

ホクレンは、乳業メーカーに販売する加工用生乳のうち、比較的需要が堅調なバターや生クリーム向けの加工用生乳について、ことし12月の取り引き分から1キログラムあたり6円値上げすることで大手と中堅の15社と合意しました。
ホクレンによりますと、背景にはロシアによるウクライナへの軍事侵攻や円安などによる飼料価格の高騰があるということで、先月には飲用向けなどの生乳の取り引き価格が値上げされていました。
年度の途中で加工用生乳の取り引き価格が引き上げられるのは平成20年度以来で、今後、乳製品の小売価格の値上げにつながる可能性もあります。
ホクレンは「厳しい酪農情勢なので、持続可能な酪農と生乳の安定的供給のためにご理解してほしい」としています。