苫前町の小学校の敷地でクマの目撃情報 小中学校が臨時休校に

7日夜、日本海側の苫前町でクマが目撃され、NHKに寄せられた映像には小学校の敷地に入っていくクマの姿が捉えられていました。町は8日、小学校と近くの中学校を臨時休校としたほか、警察とともに付近をパトロールして警戒にあたっています。

警察によりますと、7日午後9時ごろ、苫前町の苫前小学校の前の道路を車で通りかかった人から「クマを目撃した」と通報がありました。
通報した人は車内からクマを撮影していて、NHKに提供された映像にはクマが小学校の校門から敷地へと入っていく姿が捉えられていました。
映像を撮影した苫前商業高校の校長を務める佐藤恵一さんは「クマが車のほうに近づいてきたので驚きました。被害に遭わないように気をつけなければならないと改めて思いました」と話していました。
8日朝になって地元の猟友会のハンターなどが小学校の校舎内を捜索したところ、▼窓ガラスにクマのものと思われる手の跡が残っていたほか、▼長さ14センチほどの足跡が確認されました。
猟友会によりますと、クマは3歳半から4歳半のオスの個体と見られ、体重は150キロから200キロと推定されるということです。
これを受けて、町は8日、苫前小学校と近くの苫前中学校を臨時休校としたほか、警察とともに付近をパトロールして警戒にあたっています。
苫前町猟友会の林豊行会長は「今回のようにクマが人里に近づいてくる事例は最近なかったので、しばらくはやぶに近づかないなど注意してほしいです」と話していました。