新型コロナ 1医療機関あたりの平均患者数が20.25人に

新型コロナウイルスの感染状況です。道によりますと、今月3日までの1週間に、指定した医療機関から報告された患者数は1つの医療機関あたり20.25人と前の週よりも増加していて、道は、感染者数が引き続き増加傾向にあるとして手洗いや換気など対策の徹底を呼びかけています。

新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが「5類」に移行したことに伴い、道は、指定した医療機関からの週1回の報告をもとにした「定点把握」の集計結果を毎週木曜日に公表しています。
それによりますと、今月3日までの1週間に、道内223の医療機関から報告された患者数は、前の週に比べて241人多い4516人となりました。
1つの医療機関あたりの平均の患者数は20.25人で、19.08人だった前の週に比べて増加していて、新型コロナが「5類」に移行してから初めて20人台となりました。
保健所ごとに見ますと、深川保健所が40.67人と最も多く、次いで、室蘭保健所が35.13人、静内保健所が34.33人などとなっています。
道は今後も人が集まるイベントなどが予定されていることから、手洗いや換気に加えて状況に応じたマスクの着用など対策の徹底を呼びかけています。
新型コロナウイルスの道内の感染状況について、北海道感染症対策連携協議会の座長を務める三戸和昭医師は、「これまで子どもたちは感染しても無症状や重症化しづらいと言われてきたが、ウイルスの変異により、感染して発熱する子どもが増加している」と指摘しています。
お盆明けから20代や30代の働き盛りで社会的活動が多い人たちの感染が増えているのに加え、夏休みが明けた14歳以下の子どもの感染が目立つことから、三戸医師は「仕事を休めないなどの理由から病院を受診しなかったり会社や学校に行ったりするケースもあり、体調に変化があれば病院を受診して自宅で安静にするなどし、感染を広げないよう一人ひとりが対策をとってほしい」と呼びかけています。