ホッキョクグマの「デナリ」死ぬ 円山動物園の人気者

長年、札幌の円山動物園で飼育され8頭の子をもうけたオスのホッキョクグマ、「デナリ」が5日夜、死にました。

アメリカ生まれの「デナリ」は平成7年に円山動物園にやってきて、その後はメスの「ララ」との間に8頭の子をもうけるなど長年、来園者の人気者でした。
動物園によりますと、先月、食欲が落ちたため検査したところ肝臓に病気が見つかり、治療を続けていましたが、5日夜、野外の展示スペースで死んでいるのが見つかったということです。
「デナリ」は29歳と、円山動物園のホッキョクグマとしては最高齢で、園内に設けられた献花台には来園者が花や手紙などを次々と手向けていました。
岡山県から訪れた女性は「デナリが死んで心なしかホクトが寂しそうに見えました」と話していました。
円山動物園の柴田千賀子園長は「円山動物園をもり立ててくれたファンの多い動物でした。病気が分かって以降も連日のように園に詰めかけ見守ってくれたファンもいました。声援をいただき、ありがとうございました」と話していました。