礼文町の小学生がAR技術使い浸水被害を疑似体験 防災を学ぶ

道北の礼文町の小学校で、子どもたちがAR(拡張現実)の技術を使い津波による浸水被害を疑似体験し、命を守る行動や注意点を学ぶ防災教室が行われました。

この防災教室はNHK旭川放送局が防災への理解を深めてもらおうと、道北地方各地の小中学校で行っていて、6日は礼文町の船泊小学校の子どもたち30人が参加しました。
防災教室では、ARの技術で津波による浸水被害を疑似体験できるアプリを使い、タブレットの映像で周囲が水につかる様子を確認しました。
子どもたちはふだん使っている体育館が水につかる様子に驚き、深さ20センチほどの浸水で歩行が難しくなることを学んでいました。
また、NHKの番組でおなじみの「チコちゃん」の教材を使って災害時、判断が迷いそうな場面で取るべき行動について考える時間も設けられ、子どもたちは津波が迫っているときに友人とはぐれた場合、友人を捜すべきか、それとも避難すべきか頭を悩ませていました。
小学2年の女の子は「地震や津波の怖さを学べました。津波が来たら家族やまわりの人にすぐに危険を知らせて避難できるようにしたいです」と話していました。