“担い手不足の林業に関心を” 厚真町で高校生の現場ツアー

高齢化や担い手不足が課題となっている林業に関心を持ってもらおうと、胆振の厚真町で高校生を対象にした現場の見学ツアーが行われました。

この地域では、5年前の胆振東部地震で森林が大きな被害を受け、復旧作業が進められていることなどから、その担い手が求められており、道の胆振総合振興局が林業の魅力を伝えようとツアーを開催しました。
5日は、むかわ町にある穂別高校の1年生11人が参加し、厚真町宇隆の町有林で、切り倒されたカラマツの木を重機で集めたり、一定の長さに切りそろえたりする作業を見学しました。
この中で、町の担当者は「商品になるには植林から60年近くかかる。林業は木を次の世代につなぐバトンリレーのような産業だ」と話しました。
また、多くの作業が機械でできるようになり、「ひと昔前よりも男女の差がなく働けるようになっている」と説明しました。
参加した女子生徒は、「日常に欠かせない職業だと思いました。女性も仕事がしっかりできるように工夫されていて安心しました」と話していました。
胆振総合振興局林務課の鈴木悟主幹は、「林業の新たな担い手となってもらえるように、これからも取り組みを進めていきたい」と話していました。