新型コロナ対策で過大請求の電通北海道 契約違反し再委託

大手広告代理店、電通グループの子会社「電通北海道」が、道から委託を受けた新型コロナ対策のコールセンター業務で、およそ1億5800万円を過大請求していた問題で、会社が道との契約に違反して別の業者に業務を再委託していたことがわかりました。

道によりますと、過大請求があった7つの契約のうち5つで、本来は必要な道の承認を得ないまま、業務を別の会社に再委託するなどの契約違反が確認されたということです。
「電通北海道」は理由について「手続きが必要なことは承知していたが、多忙で失念していた」と説明しているということです。
また、再委託先の会社は業務を別の事業者に再々委託したうえで、勤務実績などを改ざんして請求していましたが、「電通北海道」はこれを十分に精査しないまま、道に請求していたということです。
道は「今回の事案は道民の信頼を失墜させる不適切なもので、会社に対して再発防止策の説明を求めるとともに、道としても委託先の業務実態の把握による再発防止に努める」としています。