JR北海道の車両アフリカに初輸出 キハ183系

JR北海道の特急列車として活躍後、引退していた車両がアフリカ西部のシエラレオネに輸出され、現地で再出発することになり、函館港で船への積み込み作業が行われました。

シエラレオネに輸出されるのは、旧国鉄時代に開発された「キハ183系」と呼ばれるディーゼル車両で、「キハ183系」は、JR北海道の特急列車「オホーツク」などで長年活躍しましたが、老朽化などを理由にことし3月に定期運行を終え、引退していました。
そうした中、車両7両がシエラレオネに輸出され、現地で旅客鉄道として運行されることになり、2日、函館港で大型のクレーンを使って車両を貨物船に積み込む作業が行われました。
貨物船は3日出港し、およそ1か月半かけてシエラレオネまで運ばれ、ことし11月ごろから現地で新たな運行を始める計画だということです。日本の鉄道で引退した中古車両が東南アジアなど海外で再び活躍するケースはありますが、国土交通省などによりますと、アフリカに輸出されるのは今回が初めてではないかということです。
輸出などを担当する商社「ウエストコーポレーション」のソゥウィントン執行役員は「アフリカへの輸出は初めてになるが、アフリカでも安全、快適、楽しいものを提供していきたい」と話していました。