北見市長選挙告示 現職と新人の計2人立候補 投票日は10日

任期満了に伴う北見市長選挙は3日告示され、現職と新人、あわせて2人が立候補しました。

北見市長選挙に立候補したのは、届け出順に、▽3期目を目指す無所属の現職で自民党と公明党北見支部、それに新党大地が推薦する辻直孝氏(70)と、▽共産党の新人で党北見地区常任委員の大場信之氏(69)の2人です。
2人は立候補の届け出を済ませたあと、街頭などで支持を呼びかけました。

辻氏は第一声で、次のように訴えました。
「2期目については、新型コロナウイルス対策をしなければならないという大変な状況だった。今、一番大事なのは今後に向けてどうするかだ。私が力を入れたいのは、子ども・子育て政策だ。保育料については、2子目以降、所得制限を無くして無料にする。子どもたちの居場所として大事な子ども食堂についても、しっかりと支援をしていきたい。さらに8月は北見で異常なぐらい暑い日が続き、学校での暮らしも大変な状況だった。このことを解消すべく、新年度に向けて冷房機などの設備の更新についても実現できるように対応していきたい。北見は課題が山積みだが、よい方向に向かうことができるよう、精一杯、力強く頑張ってまいりたい」

大場氏は第一声で、次のように訴えました。
「今回の選挙活動のスローガンは“あなたの声が街を変える!あなたの声で街を創る!”で、私の腹の底から出てきたものだ。私は19歳の頃から、国民の苦難軽減のために地域で活動し、この10年間は生活が苦しい人、障害がある人の相談にのって、必要な機関につなぐ活動をしてきた。悩みや苦しみを聞いて改善するのは、行政の壁や政治の壁もあって大変な作業だ。憲法には“人間は幸せになる権利がある”とうたわれているのに、どうしてその権利が実行できていないのか。国がその手当てをしないなら、このまちで困った人、苦しんでいる人に向き合い支えようではありませんか。あなたの声がまちをつくる、あなたの声で政治を変えよう」

選挙戦では現職の2期8年にわたる市政運営に対する評価のほか、人口減少が続く中、地域経済の活性化策や子育て支援策などをめぐって論戦が交わされる見通しです。
北見市長選挙は9月10日に投票が行われ、即日開票されます。
また、期日前投票は4日から行われます。