知事 中国の水産物輸入停止を受け漁業者の損失対応など要請

中国による日本からの水産物の輸入停止を受けて、鈴木知事は西村経済産業大臣と面会し、ホタテなどへの影響が懸念されるとして漁業者などの損失への対応や国内での消費拡大に向けた支援策を求めました。

東京電力福島第一原発にたまる処理水が放出されたあと中国が日本からの水産物の輸入を全面的に停止したことで、道内では中国向けの輸出のほとんどを占めてきたホタテなどへの影響が懸念されています。
これについて鈴木知事は1日、千歳市で西村大臣と面会し、輸入停止の速やかな撤廃に向けて外交上の働きかけを強めるよう要請しました。
この中で鈴木知事は「中国に輸出される水産物の6割が北海道産で、関係者は大きな不安や懸念を抱えている。対策を早急に実行してほしい」と述べ、漁業者などの損失への対応や国内での消費拡大に向けた支援策などを求めました。
これに対し西村大臣は「安全性は確認されているので強く国内外に発信したい。加工業者への支援も必要で、スピード感を持って対応していく」と応じました。
また西村大臣と鈴木知事はオホーツク産のホタテの刺身を食べて、道産の水産物の安全性をアピールしていました。