旭川市役所の新庁舎が完成 展望ラウンジ新設 災害への備えも

老朽化などに伴って建設が進められていた旭川市役所の新しい庁舎が完成し、1日、落成式が行われました。

旭川市内中心部にあるいまの市役所の庁舎は建設から60年以上が経過して老朽化が進み、耐震性も十分ではないため、2020年からおよそ139億円をかけて隣の敷地に新庁舎の建設を進めてきました。
建設工事は8月に終わり、1日は今津寛介市長など関係者およそ100人が出席して、新しい庁舎の落成式が行われました。
式典で今津市長は「市民サービス向上につながり、防災拠点の役割も果たす100年使える庁舎が完成した。これから日本一の窓口を目指し、職員一同で努力していく」とあいさつし、関係者と記念撮影をするなどして完成を祝いました。
新しい庁舎は鉄骨造りの9階建てで、のべ床面積は現在の庁舎の倍のおよそ2万4600平方メートルです。
▼これまで分散していた市民向けの窓口業務を低層階に集約したほか、▼最上階の9階には大雪山系を一望できる展望ラウンジを設けています。
また、庁舎は免震構造で震度6強の揺れにも耐えられ、災害時に電気やガスなどの供給が止まっても7日間は業務を維持できるということです。
旭川市役所の新しい庁舎は11月6日から順次、業務が始まり、12月中旬にはすべての部署が移転を終えて開庁する予定です。