「OSO18駆除で苦情」 ハンター守る体制作り検討

道東で放牧中の牛を次々と襲ったヒグマ「OSO18」が駆除されたあと、ハンターらに「なぜ駆除するのか」などの苦情が寄せられているとして、道は自治体などとの会議の中でハンターを守る体制作りを検討する考えを示しました。

31日開かれた会議には、釧路総合振興局や釧路地方の市町村、それに狩猟関係者など、およそ50人が参加しました。
会議では道の担当者がOSO18によるこれまでの被害状況や駆除されるまでの経過を説明し、参加者からは「ヒグマを駆除したあとでハンターや関係者などに苦情が寄せられている。対策を真剣に考えてほしい」と意見が寄せられていました。
これに対して道の担当者は「道としても『なぜ捕獲するのか』という苦情に対し、捕獲の必要性をしっかり説明し、窓口を設けるなど捕獲者を守る体制を検討していきたい」と応じていました。
また、会議では、ヒグマが人里に出没するのを防ぐとともに、ヒグマの捕獲にあたる人材を育成することを目的として2月から5月の残雪期にも駆除を認める「春期管理捕獲」の取り組みも報告されました。
道は会議を踏まえて、引き続き、必要な対策を検討することにしています。