檜山振興局がヒグマによる食害対策始める

農作物がヒグマに食い荒らされる被害を防ごうと、道の檜山振興局は農家に電気柵を無料で貸し出すなどの対策を8月から始めています。

これは収穫を前にした農作物へのヒグマによる被害を防ごうと、檜山振興局が管内に住む農家を対象に行うものです。具体的には、ヒグマが畑などへ侵入するのを防ぐ電気柵を農家に無料で貸し出すほか、ヒグマによる被害や出没状況にあわせ、対策について相談を受け付ける専用窓口の設置を8月から始めました。道警函館方面本部の管内ではことし8月25日までに、ヒグマの出没情報は372件に上り、このうち、食害の被害は40件で、例年、夏から秋にかけての被害が多いということです。檜山振興局は生ゴミや出荷しない農作物を外に放置していると、臭いをたどってきたヒグマに農作物などの味を覚えさせることにつながり、出没の頻度を高めるおそれもあるとして注意を呼びかけています。電気柵の無料貸し出しや個別対策についての相談は、檜山振興局環境生活課の窓口のほか、電話やメールでも受け付けています。