函館バス 12月から値上げ発表 29年ぶり

函館バスは利用者の減少や燃料費の高騰などを受けて、ことし12月から29年ぶりに運賃を値上げすると発表しました。

これは、28日地域公共交通について話し合う函館市の協議会の中で、函館バスが明らかにしたものです。
それによりますと、美原にある幹線道路、通称「産業道路」から、西部地区や湯川方面の範囲を走るあわせて100路線で、ことし12月1日から片道40円、値上げするとしています。
また、これに伴い通勤・通学定期も値上げになるいうことです。函館バスの運賃値上げは平成6年以来29年ぶりで、理由としてバスの利用者の減少や、燃料費や修理費用の高騰、さらに、人手不足のなか安定的に人材を確保するための人件費や採用活動にかかる費用の増加などを挙げています。
函館バスは28日付けで北海道運輸局へ申請を行い、審査を経て10月下旬ごろにも認可される見通しで、値上げ後の収支などを見てほかの路線にも拡大するか検討することにしています。函館バスは「大変厳しい状況に置かれている。適正な運賃の見直しで経営基盤の強化を図り、今後も安心安全なサービスの提供につとめていきたい」としています。