大気不安定で北見・留辺蘂付近で1時間に100ミリの猛烈な雨

道内は大気の状態が非常に不安定となっていて、北見市留辺蘂付近では1時間におよそ100ミリの猛烈な雨が降ったとみられます。25日の夜はじめごろにかけてオホーツク海側を中心に雷を伴った激しい雨が降る見込みで、気象台は土砂災害などに厳重に警戒するよう呼びかけています。

札幌管区気象台によりますと、道内は暖かく湿った空気が流れ込んで大気の状態が非常に不安定になり、局地的に大雨となっているところがあります。
北見市留辺蘂付近では、レーダーによる解析で25日の午後3時20分までの1時間におよそ100ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、気象台は「記録的短時間大雨情報」を発表しました。
大気の不安定な状態が続くため、25日の夜はじめごろにかけてオホーツク海側を中心に、雷を伴った激しい雨が降るところがある見込みで、25日の1時間に降る雨の量は、いずれも多いところで、オホーツク海側で40ミリ、日本海側北部で30ミリと予想されています。
気象台は、オホーツク海側南部では、25日の夜はじめごろにかけて大雨による土砂災害や河川の増水、氾濫に厳重に警戒し、日本海側北部では25日の夜遅くにかけて土砂災害に警戒するよう呼びかけています。
【北見市の2地区に避難指示】
北見市は大雨によって土砂災害の危険性が高まっているとして、午後3時50分に市内の2つの地区31世帯52人に対し避難指示を出しました。
避難指示の対象となっているのは▼留辺蘂町の豊金地区13世帯23人と▼留辺蘂町の宮下町地区18世帯29人です。
北見市は午後4時すぎに「留辺蘂町公民館」に避難所を設置しました。
「避難指示」は5段階の警戒レベルのうち警戒レベル4にあたる情報で北見市は危険な場所から全員避難するよう呼びかけています。
【JR宗谷線の一部区間終日運転見合わせ】
大雨の影響でJR宗谷線は音威子府駅と稚内駅の間で25日は終日、運転を見合わせます。
JRによりますと特急列車は▼旭川と稚内を結ぶ特急「サロベツ」4本が全区間運休となったほか、▼札幌と稚内を結ぶ特急「宗谷」2本が旭川と稚内の間で部分運休となりました。
また、普通列車9本も運休または部分運休となっています。
26日については、始発から通常通り運行する見通しだということですがJR北海道は、ホームページなどで最新の運行状況を確認するよう呼びかけています。