「デジタルアメダス」説明会 メッシュ化した面的データで把握

気象庁が来年度からの運用に向けて道内で実証実験を行っている気象データを面的に把握できる「デジタルアメダス」について、自治体などを対象にした説明会が札幌市で開かれました。

24日の説明会には市町村の職員や農林水産業の関係者などおよそ500人が参加し、気象庁の担当者が「デジタルアメダス」の概要や活用方法などを説明しました。
気象庁によりますと、現在のアメダスが観測機器がある地点ごとの気象データを示すのに対し、デジタルアメダスは気象衛星の観測なども活用して1キロ四方にメッシュ化した面的なデータを把握できるということです。
スマートフォンのアプリでのデータの提供が想定されていて、道内では、農家や漁業者などがアプリの使いやすさを確かめる実証実験がことし4月から行われています。
デジタルアメダスは、気象条件に左右されやすい農林水産業や除雪作業での活用も期待されていて、気象庁は来年度からの運用を予定しているということです。
気象庁の野村竜一大気海洋部長は「気象データの提供が点から面となることに大きな意義があると思います。実証実験での意見を参考にしながらシステムの改善を進めたい」と話しています。