札幌市で過去最高の36.3度 道内は24日も熱中症に警戒を

道内は広い範囲で気温が上がり、最高気温が、北見市では37.1度となったほか、札幌市では36.3度となるなど、10の観測地点で統計を取り始めてから最も高くなりました。24日も広い範囲で気温が上がる見込みで、気象台などは各地に熱中症警戒アラートを発表し、外出をなるべく避けるなど対策をとるよう呼びかけています。

札幌管区気象台によりますと、23日の道内は、南から暖かい空気が流れ込み、広い範囲で気温が上がりました。
午後5時までの最高気温は、▼北見市で37.1度、▼津別町で36.6度を観測したほか、▼札幌市では1876年に統計を取り始めてから最も高い36.3度、▼蘭越町では35.4度となるなど、10の観測地点で最も高くなりました。
午後5時の時点でも気温の高い状態が続いていて、広い範囲で30度を超えています。
また、午後5時までに、道内174の観測地点のうち、27の地点で35度以上の猛暑日、148の地点で30度以上の真夏日となりました。
24日も引き続き、広い範囲で気温が上がる見込みで、環境省と気象台などは、熱中症の危険性が極めて高まるとして、「熱中症警戒アラート」を▼石狩・空知・後志地方、▼網走・北見・紋別地方、▼上川・留萌地方、▼胆振・日高地方、▼十勝地方に発表し、熱中症への対策をとるよう呼びかけています。
▽環境省のホームページなどで「暑さ指数」を確認し、屋外や空調のない屋内での運動を見合わせるほか、▽外出はなるべく避け、冷房を適切に使用して、のどが渇いていなくても定期的に水分をとるなど対策を心がけてください。
【297校が臨時休校などの措置】
北海道は熱中症警戒アラートの発表を受けて、公立の学校や幼稚園などで臨時休校にしたり下校時間を早めるなどの措置が取られました。
北海道教育委員会によりますと、措置をとったのは、▼幼稚園が3園▼小学校が173校▼中学校が63校▼義務教育学校で2校▼高校で53校▼特別支援学校で3校のあわせて297校だということです。
【最高記録更新した札幌市では】
午後2時前に統計を取り始めてから最も高い36.3度を記録した札幌市では、子どもたちがかき氷を食べたり水遊びをしたりして、暑さをしのいでいました。
札幌市中心部の大通公園では、手持ちの扇風機で風を送ったり、タオルで汗を拭ったりしながら、観光客などはビルに表示された「36度」の文字を写真に収めていました。
また、公園を訪れた子どもたちはかき氷を食べたり、噴水で水遊びをしたりして、暑さをしのいでいました。
札幌市の50代の女性は、「静岡県出身なので、暑さには強いと思っていましたが、経験したことのない暑さです。通勤時には保冷剤をハンカチに包んで持ち歩くようにしています」と話していました。
高校1年の男子生徒は、「暑くて、授業は4時間目で終わりとなり、部活もなしになりました。本当に暑いです」と話していました。