いじめの早期発見に 旭川市がチャットでいじめ相談スタート

旭川市はいじめの早期発見や解決につなげようと、市内の小中学生が専用のアプリのチャット機能を使って悩み事を相談できる取り組みを新たに始めました。

おととし、旭川市内の公園で女子中学生が死亡しているのが見つかり、いじめが認定された問題を受け、旭川市はいじめや不登校などの情報をいち早く把握して迅速な対応につなげようと、子どもたちが専用のアプリのチャット機能を使って悩み事を相談できる取り組みを新たに始めました。
対象となるのは市内の小学5年生から中学3年生までで、専用のアプリは▼授業で使うタブレット端末に備わっているほか、▼個人のスマートフォンなどでも学校が配るコードを入力すると利用できるようになるということです。
22日は東町小学校の6年生の児童28人がアプリの運用会社の担当者からチャット機能の使い方を教わりました。
子どもたちは平日の午後5時から午後10時までの間、チャットで臨床心理士や公認心理師などの資格を持つカウンセラーとリアルタイムでやりとりができるということです。
旭川市いじめ防止対策推進課の吉岡秀彦さんは「SNSに慣れ親しんだ子どもたちにとってチャット機能は利用しやすいと思います。対面や電話では伝えにくい悩みを気軽にチャットで相談してほしいです」と話していました。