60頭余の牛襲ったヒグマOSO18を駆除 DNA鑑定で確認

北海道東部でこれまで60頭余りの牛を襲った、OSO18と呼ばれるヒグマが駆除されたことがわかりました。

北海道によりますと、先月、道東の釧路町でヒグマ1頭が駆除され、その体毛のDNA鑑定の結果、OSO18と同一の個体だとわかったということです。
釧路町に隣接する標茶町と厚岸町では4年前からことし6月にかけて放牧中の牛あわせて66頭が襲われ、このうち32頭が死ぬ被害が出ていて、現場に残された体毛の鑑定結果や足跡などからいずれもOSO18による被害とみられています。
北海道はOSO18の駆除について、22日午後にも正式に発表することにしています。
OSO18にあわせて5頭の牛が襲われた標茶町の酪農家、佐藤守さんは「けさOSO18が駆除されたとみられると知人からニュースを聞いて、ほっとして安心した。ただ、ヒグマがいなくなったわけではないので夜中も大音量でラジオを流すなどの対策は続けていきたい」と話していました。