網走で子どもたちが「たたら製鉄」に挑戦
日本古来の鉄を作る技法、「たたら製鉄」をこどもたちが体験する催しが20日、網走市で開かれました。
この催しは、網走市の市民団体が毎年夏に開いているもので、ことしは幼稚園から中学3年までの12人が参加しました。「たたら製鉄」は、砂鉄を溶かして鉄を作る日本古来の製鉄方法で、今回は、網走市能取地区の砂浜で取れた砂鉄が用意されました。
子どもたちは1400度ほどの炉の中に砂鉄やホタテの貝殻を砕いた粉、それに木炭を交互に、繰り返し入れていきました。
炉の温度を高温に保つため、子どもたちは「ふいご」と呼ばれる道具を交代に5時間余り踏み続け、空気を送り込み続けました。
最後に炉を解体すると、約500グラムほどの小さな塊がいくつも取り出され、出来上がった計3.5キロの鉄を子どもたちは恐るおそる触っていました。
参加した小学5年生は、「もし鉄が出来なかったらどうしようと思いましたが、ちゃんと出来て楽しかったです」と話していました。
主催した「わくわくあばしり自然体験」の石黒正和代表は、「こどもたちはみんな真っ黒になって楽しそうに作っていました。うまく出来たと思います」と話していました。