刃物持った暴漢を想定 札幌の地下鉄駅で防犯訓練

駅の構内で、刃物を持った人物が暴れたことを想定した防犯訓練が、札幌市の地下鉄で行われました。

この訓練は、ことし4月、札幌市にある地下鉄大通駅の地下広場でなたを持った男が暴れてベンチなどを壊し、逮捕された事件を受けて行われました。
札幌中央警察署と市の地下鉄運営に携わる職員などおよそ60人が参加し、はじめに警察官がさすまたの使い方を説明しました。
次に、酒に酔った暴漢が刃物を持って暴れているという想定で訓練が行われ、駅の職員が警察に通報するとともに暴漢をさすまたでけん制しました。
その後、通報を受けた警察官がかけつけると、すばやく取り押さえていました。
参加した駅の職員は「さすまたで時間を稼ぐことが大切だという点を意識しましたが、意外に時間が長く感じて大変でした。何かあった時にその都度、頭の中で動き方を考えてお客さんを守りたい」と話していました。
札幌中央警察署の成田麻知子地域課長は「きょうは連携を取りながら迅速に対応できていました。けがをしないことが大前提なので、有事では一般の方も駅員などの指示に従ってほしいです」と呼びかけていました。