朱鞠内湖でクマに襲われ釣り客死亡 道が事故の調査結果 公表

上川の幌加内町にある朱鞠内湖で釣り客の男性がクマに襲われて死亡した事故について、道は15日、調査結果を公表しました。
調査結果では男性を襲ったクマは3歳のオスで男性のショルダーバッグに保管されていた食料には荒らされた形跡はなかったとしています。

ことし5月、幌加内町にある朱鞠内湖の湖畔で釣りに訪れた男性がクマに襲われて死亡し、近くでクマ1頭が駆除されました。
この事故を受け、道から依頼を受けた道総研=道立総合研究機構は事故の発生状況や襲ったクマの特徴などを調査し、15日、結果を公表しました。
それによりますと、男性を襲ったクマは3歳のオスで、男性のショルダーバッグに保管されていた食料には荒らされた形跡はなかったということです。
また、男性は爆竹を所持していたものの使用した形跡はなく、クマよけのスプレーは所持していたかどうか不明だということです。
調査結果では男性が死亡しており事故の発生原因を詳しく特定することは難しいとしていますが、道の担当者は男性の所持品の状況などから「クマに襲われたときに十分な防御態勢を取れなかった可能性が高い」としています。