終戦の日に合わせ「戦争柄」の着物を展示

終戦からきょうで78年です。浦幌町の博物館では、「戦争柄」と呼ばれる戦闘機などのデザインがあしらわれた着物が展示されています。

浦幌町立博物館に展示されているこの着物は子ども用で、昭和初期に作られたとみられています。戦闘機や軍艦のほか、中国東北部の旧満州にあった関東軍の司令部とみられる建物などもあしらわれていて、市民にとって、いかに戦争が近い存在だったかがうかがえます。
博物館によりますと、「戦争柄」と呼ばれるデザインがあしらわれた着物は、日清・日露戦争が起こった明治時代から、第二次世界大戦までの50年間にわたって作られ、市民の間で流行したといわれています。
博物館では、戦争の影響が日常生活の隅々にまで浸透していたことを感じてもらおうと、かつて浦幌町に住んでいた人から去年寄贈されたものを展示しました。浦幌町立博物館の持田誠学芸員は「ウクライナ侵攻などで再び戦争が身近になる今、戦争が日常化していたということを感じてほしい」と話していました。着物は、今月いっぱい展示されるということです。