札幌の中島公園 先祖や戦争で亡くなった人供養する灯ろう流し

8月15日は「終戦の日」です。札幌市内の中島公園では、先祖の霊や戦争で亡くなった人を供養する灯ろう流しが行われています。

札幌市中心部にある中島公園では午後6時から灯ろう流しが始まりました。
池には明かりをともした灯ろうが次々と浮かべられています。
この灯ろう流しは、「終戦の日」にあわせて市内にある妙心寺が毎年開いてきました。
新型コロナウイルスの影響で去年は寺院のスタッフがかわりに行っていましたが、ことしは申し込んだ人たちがみずからの手で灯ろうを池に浮かべています。
灯ろうには平和を祈るメッセージなども書き込まれていて、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻で亡くなった人たちを追悼することばも見られました。
会場では灯ろうに次々と明かりがともされていて、このあとおよそ500個が池に浮かべられる予定です。
終戦から78年の15日、集まった人々は、それぞれの思いを込めた灯ろうがゆっくりと遠ざかっていくのを手を合わせて静かに見送っています。
札幌市の70代の女性は「去年亡くなった兄に『いつも守ってくれてありがとう』と伝えたいです」と話していました。
中島公園の灯ろう流しは、このあと午後7時半ごろまで続きます。